エンバカデロ・テクノロジーズは2010年9月2日、開発ツール製品群の新版「RAD Studio XE」を出荷した。安価なライセンス体系「XE」を適用したほか、バージョン管理ソフトを統合するなど、各種の機能強化を施した。
4製品で構成する。(1)「Delphi XE」はPascalベースの独自言語であるDelphi言語向けIDE(統合開発ツール)。(2)「C++ Builder XE」はC/C++言語向けIDE。(3)「Delphi Prism XE」はDelphi言語を用いて.NET Framework(およびMono環境)アプリケーションを開発するためのIDE。(4)「RadPHP XE」はPHP言語向けIDEである。
新版は主要DBMSに対して単一のライセンスで接続したり、チーム開発時のライセンスを有効利用する仕組み「ToolCloud」を利用したりできる。
機能面は、Delphi XEとC++ Builder XEが、コード実行時のカバレッジを可視化するほか、バージョン管理ソフト「subversion」をIDE(Visual Studio環境を利用)に統合してプログラムの変更履歴を管理できる。価格は16万4000円(税別)から。 (日川)