兼松エレクトロニクス(KEL)は、製造業向けのソリューション体系である「Mono創り」全体最適ソリューションのひとつとして、自動車、電機・電子、機械部品製造業向けにEDIシステムをクラウド型で提供するとともに、顧客企業のEDI運用業務を受託する包括的サービス、「Human Cloud Service(HCS)」を2011年1月1日より提供開始すると発表した。
同社は共有基盤を提携データセンター内に構築し、EDIシステムをサービスとして提供するとともに、従来、顧客企業が行っていたEDI業務を受託して人的運用サービスまでを包括提供するサービスに「Human Cloud Service(HCS)」と名づけ、提供開始した。
また、今後の展開として、グローバル市場へ進出している日系企業向けに、中国成都市の当社現地法人を拠点とした日本語・英語・中国語対応のグローバルEDI/SCMサービス・サポートを、2011年度に提供開始する予定としている。
同社からEDIシステムを導入した企業は、稼働中のEDIシステムを、同社の提携データセンターに設置した高可用性仮想サーバー上に移行する。移行されたシステムは、企業のEDI業務規定または当社の標準サービス規定に準拠して、以下のサービスが提供される。
▼運用面
- 監視業務(死活、エラー処理、トラップ、プロセス、リソース)
- EDIデータハンドリング(IN/OUT確認、データ授受状況監視)
- バックアップ(EDIデータバックアップ)
- 取引先仕様変更対応(EDIマッピング、EDIデータで生成されるラベル情報など)
- 報告業務、定例会によるEDI/SCMに関する業界情報の提供
▼インフラ面
- 稼働サーバー、ストレージ等の提供(リソース、保守、バージョンアップ対応)
- 基幹システムと接続するネットワークの提供
- 取引企業とのネットワークの提供
その他、企業の必要に応じて新サービスやカスタマイズサービスが提供される。また、同社のEDIシステムを導入していない企業でも、インフラのリプレースの際に移行することが可能とされている。
同社は同サービスを、初年度(2011年3月期)に5社との契約、3年で20社との契約を目標とする。
兼松エレクトロニクス
http://www.kel.co.jp/