ユーザーは流行に流されない目を ベンダーは世界で戦える力を 増大する先行きの不透明性やITベンダーとユーザーとの関係の希薄さ、そんな中での一層のコスト低減要求とITへのニーズの増大─。厳しさを増す一方の企業情報システムを取り巻く環境に、どう対処すればいいのか。論客として知られる4人のCIOに、ユーザーとベンダー双方が進むべき道を議論してもらった。前編では、ユーザー企業の課題とITベンダーへの期待を中心にお届けする。 聞き手:本誌編集長・田口 潤 Photo:陶山 勉

カシオ計算機 執行役員
矢澤 篤志 氏
1981年、カシオ計算機に入社。海外営業や物流企画の部門を経て、1997年に業務開発部(情報システム部門)に配属。2001年に部門長、2006年から現職。ERPやSCMなどのグローバルプロジェクト、IT部門と子会社の構造改革、IT基盤の構造化(仮想統合、SOA)などを牽引している

大成ロテック 常勤監査役
木内 里美 氏
1969年、大成建設に入社。土木設計部門で港湾などの設計に携わった後、2001年に情報企画部長に就任。以来、大成建設の情報化を率いてきた。講演や行政機関の委員を多数こなすなど、CIOとして情報発信・啓蒙活動に取り組む。2008年6月から現職
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