NRIセキュアテクノロジーズ(以下、NRIセキュア)は2010年11月11日、企業内ネットワークに接続されたクライアントPCへの簡単なインストールによって、電子メールの誤送信を防止するソフトウェア「SecureCube / Mail Adviser」(セキュアキューブ・メールアドバイザー)の提供を、2011年1月下旬に開始すると発表した。
昨今、重要な機密情報を電子メールで誤送信する事例が増加しており、メール誤送信対策への関心は高まっている。このような課題を受けて同社は、使いやすさと誤送信の事前防止の精度向上という視点で対策を検討し、“メール送信者本人の目視確認による手軽なチェック機能”をコンセプトとする「SecureCube / Mail Adviser」を開発した。
「SecureCube / Mail Adviser」の主な特徴は次のとおり。
- 簡単なソフトウェアのインストールで利用が可能
従来のクライアントPC向けのメール誤送信対策製品の多くは、インストール後にメールソフトの設定変更が必要だが、同製品は、メール利用者のPCにソフトウェアをインストールするだけで、利用することができる。新たな管理サーバ等の設置も不要である。 - 誤送信防止の精度を高める工夫
送信内容と確認すべきポイントをポップアップ画面で表示し、メール送信者が「宛先」「件名・本文」「添付ファイル」の3つのパートに分けて目視確認することによって、誤送信の可能性をチェックできる。 - 日本語に加え英語・中国語に対応
日本語の操作画面から、英語・中国語の表記への切り替えを基本機能として搭載しており、英語・中国語での操作も可能である。 - 主要メールソフトに対応
同製品は、Outlook(プラグインによりMicrosoft Exchange環境(MAPI)にも対応)、Outlook Express/Windowsメール、Thunderbird、Becky!、EUDORA等、国内で利用されている主要メールソフトに対応している。
「SecureCube / Mail Adviser」のライセンス料(初期費用)は、100ユーザーライセンスあたり45万円(税別)。
年間の保守費用は、ライセンス料の20%相当額を予定。
NRIセキュアは、「SecureCube / Mail Adviser」の提供開始から3年後に、年間3億円の売上げを目指す。また同社は今後、情報資産の識別・整理ソリューション「SecureCube / Labeling」や、セキュアなファイル授受サービス「クリプト便」とも連携し、よりセキュアなメール送信環境を提供していくとしている。
「SecureCube / Mail Adviser」
http://www.nri-secure.co.jp/service/cube/mailadviser.html
NRIセキュアテクノロジーズ
http://www.nri-secure.co.jp/index.html