インフォコムは、同社横浜データセンターと、従来より提携関係にあるオージス総研の大阪データセンターのクラウド基盤を連携した東京-大阪間の災害対策サービスを2011年1月31日より開始した。顧客に対し、災害などの不測の事態に備えた事業継続計画にスピーディに対応可能で、低コストかつ柔軟性の高いデータセンターサービスを提供するとしている。
発表によれば、データセンター・サービス市場では、ディザスター・リカバリー(DR)機能や、事業継続計画等に向けた対策の重要性がITを活用するすべての顧客に再認識されつつあり、市場規模の拡大が見込まれる一方で、企業におけるIT投資は抑制傾向が続いており、多くの企業が不測の事態に備えたバックアップ用サイト構築の必要性を認識しながらも、費用面から実施に踏み切れていないと言う声が多く聞かれる。
今回、両社が開始するサービスは、災害時の使用分のみを支払う課金形態(オンデマンド課金)の導入によって、従来方式と比較して、約50%以上の低コスト化(同社比)が可能となった。これまでの遠隔地での記録データバックアップテープの保管維持費並みの価格で、災害対策を強化するバックアップ用のデータセンター活用が可能とのこと。
また、両社データセンターのクラウド基盤の連携により、災害時のシステム復旧環境を迅速に用意でき、企業向けには、メールや基幹システム等企業内の根幹を成す重要システムの災害時早期復旧対策として、またネットビジネス事業者向けには、災害等に起因するシステム障害による顧客離れの抑制対策を想定している。
サービスの概要は以下のとおり。
- サービス名:「お手軽DRサービス」
- 特徴:
- 関東・関西の2大データセンター活用のクラウド型DRソリューション
- オンデマンド課金による価格
- 現状のサービスに追加する形でサービスの利用が可能(インフォコムデータセンターへのアウトソーシングが前提)
- 価格:月額7万円+災害時のDRサイト利用料金(オンデマンド課金)
両社は、今回のクラウド基盤連携をもとに、データセンター市場における競争力の強化と、顧客のビジネス成長に伴うシステム戦略を強力にサポートする基盤の提供を推進していく。
オージス総研
http://www.ogis-ri.co.jp/index.html
インフォコム
http://www.infocom.co.jp/