日本IBMは2011年2月17日、複数の分散したシステム環境における業務アプリケーションをサービス指向アーキテクチャー(SOA)で連携し柔軟かつ迅速な業務連携を支援する、アプライアンス新製品「IBM WebSphere DataPower Integration Appliance XI50 for zEnterprise(DataPower XI50z)」を発表した。
「DataPower XI50z」は、x86サーバーやUNIXサーバーのハードウェア資源を一元管理できるメインフレーム「IBM zEnterprise 196(z196)」向けの製品で、日本IBMおよびIBMビジネス・パートナー経由で販売し、2011年3月18日から出荷される。
同製品はz196の拡張ユニット「IBM zEnterprise BladeCenter Extension(zBX)」に搭載でき、z196と一体化させることで、z196上のJavaRやCOBOLなどによるさまざまなアプリケーションをSOA環境で稼働できる。また、専用の管理ソフトウェア「zManager」により、1つの画面からDataPower XI50zも含めて稼働状況を監視でき、消費電力の管理や負荷分散などの制御も可能。
同製品は、同社のブレードサーバーのテクノロジーを採用し、SOAを実現するためのシステム連携基盤Enterprise Service Bus(ESB)の機能、XMLベースのメッセージを異なるXMLあるいはデータに高速変換する機能、および、高いセキュリティー機能の3つの機能を1台に実装する。
同製品を活用することで、SOA環境の構築期間を大幅に削減できる。また同製品を搭載したz196を活用することで、SOAによる柔軟な業務連携とサーバー統合を同時に実現できるため、環境変化に対するビジネスの柔軟性と機動力を高め、IT運用管理コストも削減できる。
同製品は、高速なデータベース照会を実現するソフトウェア「IBM Smart Analytics Optimizer for DB2 for z/OS」に続く、zEnterprise向けのアプライアンス製品。IBM zEnterpriseシステムは、特定用途向けの製品を実装しシステム全体の性能向上と同時に運用管理の一元化を実現する。
日本IBM
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