アシストは2011年2月24日、仏タレンド製のデータ統合ツール群を出荷開始した。オープンソース(OSS)の特徴を生かして開発スピードとコストを最速化する一方、付加価値を付けたライセンス版を用意して販売する“コマーシャル(商用)OSS”ツールである。今までもタレンド日本法人がライセンス版を販売していたが、アシストの営業力を活用し、2013年末までに360社の導入を目指す。
ライセンス版の製品は、以下の3ツールで構成する。(1)データを収集・変換・加工するEAI/ETLツール「Talend Integration Suite(TIS)」、(2)データの名寄せや表記ゆれの統一処理を実行するデータクレンジングツール「Talend Data Quality」、(3)複数のシステムに分散したマスターデータを一元管理するマスターデータ管理ツール「Talend MDM Enterprise Edition」の3つだ。
価格は、中核製品であるTISの場合で1ユーザー年額78万円から。保守サポートがなく、機能を限定したOSS版も別途提供する。仏タレンドの製品は2005年にOSSとして公開して以来、OSS版のダウンロード件数は1200万件で、有償版の顧客企業は2000社。 (日川)