TISは2011年4月19日、BI(ビジネス・インテリジェンス)ソフトの簡易導入パッケージ「TIS All-in-One BIパック」を提供開始した。独SAPの中小企業向けBIソフトとTISの業務テンプレートを組み合わせ、サーバー機や初期導入サービスとセットで提供する。価格は、同時アクセス5ユーザーの最小構成で300万円(税別)から。構築期間は3週間から。
BIソフトとして、独SAPの中小企業向けBIスイート「SAP BusinessObjects Edge」を利用する。ETL機能やWeb/AjaxベースのOLAPフロントエンド(Web Intelligence)など、各種のBIソフト群で構成する。DBMSやWebサービスなど各種のデータ・ソースからデータを抽出して分析し、各種の非定型レポートを生成できる。
同BIソフトの主な特徴は、操作性を高めたことなどにより、DWH/データマートを対象とした中期的な分析レポートだけでなく、業務部門の担当者が日々の業績をリアルタイムに把握/予測する用途に適する点である。Flashで対話型に操作できるダッシュボードや、業務データに対するキーワード検索機能などを備える。ExcelやPowerPointといったMicrosoft OfficeソフトをBIのフロントエンドとして使うこともできる。
TISは今回、このBIソフトにTISの業務テンプレートと導入支援サービスを付けて、サーバー機とともにBIに必要なシステム一式をパッケージ化して提供する。テンプレートは、主に製造業向けに、損益分析、財務分析、サプライ・チェーン分析など約50種類を用意した。今後は、流通/金融業向けテンプレートの提供も予定する。