テクマトリックスは2011年5月30日、.NETアプリケーション向けの静的解析/単体テスト・ツールの新版「dotTEST 9.0」を出荷した。新版では、テスト・ケースの作成支援機能を強化し、単体テストにかかる工数を低減した。価格は、開発者向けのProfessional Editionで、49万8000円(税別)など。開発会社は、米Parasoft。
dotTESTは、開発中の.NETアプリケーションを対象に、ソース・コードの静的解析と、単体テストを行うためのソフト。静的解析は、プログラムを動作させることなくソース・コードが正しく記述されているかどうかを調べる(記事執筆現在のコーディング・ルールは441個)。一方、単体テストは、プログラムを実行して動作を検証する。
新版では、単体テストを支援する機能を強化した。以前から、単体テストの支援機能として、テスト・ケースの自動生成が可能だったほか、スタブ(外部システム連携機構の代替機能)をウィザード経由で簡単に作成できていた。今回、自動生成によるテスト・ケースだけでなく、任意の入力値などを設定した複雑なテスト・ケースを、ウィザードやGUI操作によって作成できるようにした。
新版ではまた、.NET Frameworkアプリケーションの統合開発環境(IDE)として、Visual Studio 2010(.NET Framework 4.0まで)を利用できるようにした。
エディション構成は3つ。(1)「Professional Edition」は、開発者向けの下位版。価格(ノード固定)は、49万8000円(税別)。(2)「Architect Edition」は、設計者向けの上位版。価格は、59万8000円(税別)。コーディング・ルールの作成/編集が可能。(3)「Server Edition」は、チーム開発向けの最上位版。価格は要問い合わせ。コマンド・ラインによるテストのバッチ処理が可能なほか、開発メンバー間のレビューのためのワークフロー・サーバー機能を提供する。