インターコムは2011年6月20日、クライアント管理ソフト「MaLion(マリオン)3」を在宅勤務環境で利用するためのネットワーク機器「MaLion Gate」を販売開始した。マイクロリサーチのレイヤー2 VPN装置(全3種類)を、MaLion 3ユーザー向けに販売する。価格は、自宅設置用の最安価機種の場合で、1台8万9500円(税別)など。
MaLion Gateは、レイヤー2 VPN装置。本社側と自宅側の両方に装置を設置することで、自宅のクライアントPCを、あたかも社内LANにつながったクライアントPCのように管理できる。これにより、例えば、在宅勤務でありながら、MaLion 3の管理下にあるクライアントPCに限って、自宅内のLAN(社内LAN)に接続させる運用ができる。
なお、インターコムでは今後、MaLion 3と各種のソフトウエア/ハードウエアを組み合わせたシステム連携のパターンを、順次提案して提供する意向。今回のレイヤー2 VPN装置との連携は、最初に提供するシステム連携パターンであり、インターコムでは「MaLion在宅勤務管理システム」と呼んでいる。
MaLion 3とMaLion Gateの概要と価格は、以下の通り。
MaLion 3は、クライアント管理ソフト。専用のエージェントをインストールしたクライアントPCを管理する。機能は大きく、インベントリ情報の収集とソフトウエア配布、クライアントの監視/制御による情報漏えい対策、などで構成。参考価格は、100クライアントで100万円(税別)。
MaLion Gateは、レイヤー2 VPN装置。イーサネット・フレームをIPでカプセル化して通信することによって、2拠点にまたがったイーサネット(レイヤー2ネットワーク)同士を、IP網(インターネットなど)を介して接続する。機器自体は、マイクロリサーチが販売する「UnifiedGate」(ネットワーク帯域性能に応じて全3種類)を使う。価格は、最安価機種で1台8万9500円(税別)。