日本IBM 日本IBMは2012年5月12日、IaaS型のクラウドサービス「IBM Smarter Cloud Enterprise+(SCE+)」を発表した。2011年4月から提供している「IBM SmarterCloud Enterprise(SCE)」に、SLAの選択オプションと運用サービスを追加したものだ。
SCEではVMの稼働率は99.9%に固定していたが、今回発表したSCE+では、98.5%のブロンズから、99.9%のプラチナまで4段階で稼働率を指定できるようにした。SLAを達成できなかった場合は利用者にペナルティを支払う。
また、運用サービスを付加した。SCEを含め一般的なIaaSはネットワークやハードウェアのみ事業者が運用するが、SCM+はOSとミドルウェアの運用も引き受ける。具体的にはバージョン管理やパッチ管理、インシデント管理や構成管理、セキュリティ管理の3つのメニューを用意する。
運用サイトは全世界で8拠点。すでに2012年4月から米ノースカロライナ州ラーレイと独エーニンゲンで運用を開始している。日本では8月から幕張のデータセンターでのサービス提供を開始する予定だ。 (緒方)