データ特性に応じた多彩なストレージを拡充 フラッシュ全盛期に向けた準備も進める 2012年5月21日〜24日/ラスベガス 企業が扱うデータは増え続け、それをいかにビジネス価値に結び付けるかが問われている。そうした中で、ますます重要性を増している製品分野の1つがストレージだ。最大手の米EMCは今、どんな戦略を持っているのか。年次カンファレンスのトピックを伝える。
「ビッグデータとクラウドが交差する先には大きなビジネスチャンスが広がっている。時代を先読みした“変革”に挑めば、大きな見返りが期待できる」─。ストレージ最大手の米EMCが開催した年次カンファレンス「EMC World 2012」。初日の基調講演の壇上に立ったCEOのジョー・トゥッチ氏はこう来場者に訴えかけた。
氏の話に耳を傾けると、ここでいう「変革」は、(1)ITの進化にキャッチアップし、(2)そのポテンシャルを十分に生かすビジネスを創出し、(3)その際に自らが立役者となることを指し示す。本イベントのテーマ「TRANSFORM IT+ BUSINESS+YOURSELF」は、まさにそのことを意味している。
企業のニーズが多様化する中で、ストレージの求められる機能は高度化している。「これにいかに応えるかがEMCにとっての最大のテーマ」(同)とし、同社もまた変革に余念がないことを強調した。
これからの企業ITにおいてデータが重力の中心になる
時代の変化にEMCはどのように臨もうとしているのか。トゥッチCEOと並んで、今や年次カンファレンスの“もう1つの顔”となっているパット・ゲルシンガーCOOが基調講演に臨み、製品戦略を語った。
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