シスコシステムズが2012年6月10日~14日、米サンディエゴで開催したカンファレンス「Cisco Live2012」には、1万7000人が参集した。会期3日目のジョン・チェンバースCEOによる基調講演や、4日目の基調講演の様子を併せて報告する。
ここ数年、中核事業であるルーターやスイッチなどネットワーク機器から、ビデオ会議システムや消費者向け製品、エネルギー管理機器などへと意欲的に手を広げてきた米シスコシステムズ。しかし新規分野が想定通りに伸びない一方、中核事業で米ジュニパー・ネットワークスやHPなどの攻勢を受けて、業績の伸び悩みと株価下落に見舞われてきた。例えば2012年5月に発表した第3四半期決算では、利益こそ堅調だったものの業績見通しが市場予想を下回ったことから、10.5%の株安に甘んじている。
そんなシスコが6月10日~14日、米サンディエゴで開催したカンファレンス「Cisco Live2012」には、2000ドル程度の参加費が必要なのにもかかわらず1万7000人が参集した。ネット経由の参加者は12万5000人、展示会への出展社数も200社に上り。同社のカンファレンスとしては「記録破りの規模」になった(昨年はそれぞれ1万5000人、10万人)。「強いシスコが帰ってきた」と書いた米国のブログメディアもある。
どちらが本当のシスコなのか。「(90年代から)一貫してリーダーの地位を保ってきたし、それは2015年になっても同じだ」。この言葉に代表される会期3日目のジョン・チェンバースCEOによる基調講演や、Cisco Live2012に併せて投入した新ソリューションを見ると、後者と言っていいだろう。ネットワーク仮想化に向け様々な技術開発が進む中、シスコは着実に手を打っている。ここでは4日目の基調講演も併せて報告する。製品に関わる記事も、併せてお読みいただきたい。
クライアント/サーバーからモバイル/クラウドへ
「ネットワーク技術が様々なことを変えつつある。テクノロジ面ではボイスからビデオへ、ブロードバンドからワイヤレスへ、デバイスはBYOD(Bring Your Own Device)へ、あるいはソーシャルネットワークやIOT(Internet of Things)もその1つだ。技術はそれ自体を変えるだけではなく、ビジネスや政府のあり方も変えていく」。ジョン・チェンバース氏による基調講演は、この言葉から始まった(写真1)。「CEOはビジネスを変化させること、組織が俊敏さと柔軟性を身に付けることの重要性を、認識している。そのためには戦略とアーキテクチャが必要であり、我々はそれを提供する」。
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SDN / Cisco Systems / Ericsson
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