マカフィーは2012年7月25日、インテルと共同開発したセキュリティ製品「McAfee Deep Defender(以下、Deep Defender)」「McAfee ePO Deep Command(以下、ePO Deep Command)」を、2012年8月1日から日本市場で販売すると発表した。
マカフィーとインテルは、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせたセキュリティ技術を共同開発しており、今回発表したDeep DefenderとePO Deep Commandはその最初の製品にあたる。
Deep Defenderは、OSの機能を改ざんする不正プログラム「ルートキット」を、インテルのvProテクノロジーを使って、ハードウェアレベルで検出する。ルートキットは、マルウェアがアンチウィルス製品などから自己の存在を隠蔽するために使用する。OS上で稼働するセキュリティソフトでは、OSそのものを改ざんするルートキットの検出は難しかった。
また、ePO Deep Commandは、マカフィーのセキュリティ統合管理ソフト「McAfee ePolicy Orchestrator」の機能を拡張する。こちらも、インテルのvProテクノロジーを使って、ネットワーク経由でPCの電源を投入し、セキュリティプログラムを更新したり、セキュリティの脅威によって機能しなくなったPCをリモートで復旧したりできる。
Deep DefenderはWindows 7のみに対応。また、CPUがインテル Core i3/i5/i7プロセサのいずれかである必要がある。ePO Deep Commandは、Windows XP/Vista/7、Windows Server 2003/2008に対応する。CPUはインテルCore i5 vPro/i7 vProプロセサ(AMT対応)。
価格は、Deep Defenderが1ライセンスあたり4070円(税抜、11〜25ライセンス購入時)から1340円(同、1万ライセンス超)。ePO Deep Commandが1ライセンスあたり2620円(税抜、11〜25ライセンス購入時)から860円(同、1万ライセンス超)。両製品とも、マカフィーのウィルス対策製品、およびをMcAfee ePolicy Orchestratorを含むスイート製品を別途購入する必要がある。