IT分野では、一昨年頃から「ビッグデータ」という言葉がしきりに使われるようになった。2000年以降インターネットの活用が一般化し、人類が創出する情報量が急増する「情報爆発」という現象が起きていることが背景にある。
TwitterやFacebookのようなソーシャル・ネットワーキング・サービス(通称SNS)は、携帯電話やスマートフォンの普及と相俟って世界中の人達の情報発信を促し、情報爆発を加速させている。今日では自動車や工作機械、エレベータなど様々な装置に取り付けられたセンサーが発する情報も急増している。
このような爆発的に膨張するデータの集まりを、概念的に「ビッグデータ」と言っているようだが、しかしその定義は曖昧で、立場や解釈によって様々に扱われている。対象となるデータには構造化データもあれば音声や動画のような非構造化データもあり、多様である。
企業内にもメールやプレゼン資料、画像など活用されていないデータが大量に存在する。「そんなデータを活用すれば、何か有用な結果が引き出せるのでは?」という企業の期待を営業に生かそうと、データ分析とは関係のないITベンダーもこの言葉を使うようになった。それが却って“バズワード(意味のない一種の流行語)”らしさを助長している。
それではビッグデータに、データ活用の真髄があるのか? 未だに確たるものは見えないが、多くの人が薄々、気づいてきたことがあるようだ。
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