[インタビュー]

データサイエンティストにしてはいけない無茶なリクエスト

2013年5月14日(火)緒方 啓吾(IT Leaders編集部)

統計学や数学のバックボーンを持ち、高度な分析技術を駆使して、ビジネスの課題を解決する。住宅情報サイト「SUUMO」などを運営するリクルート住まいカンパニーで、データ分析を担当する吉永恵一チームマネージャーは、まさにデータサイエンティストのイメージにピッタリだ。日頃、どんな仕事をしているのか。話を聞いた。

リクルート住まいカンパニーの
吉永恵一チームリーダー

—吉永さんは、おそらくデータサイエンティストと呼ばれる人だと思うんですが、普段はどんなお仕事をされているのでしょうか。

私はよく霊媒師と言っているんですが、分析と業務の仲介役をしています。例えば、マーケティング課題を分析課題に落として、変数レベルまで設計する。偉い人が学会で発表した、難しい理論を理解して、自分たちの事業で活用できるか判断する。個人的には、データアナリストやデータマイナーとは呼ばれていた頃と、大きくは変わらないのかなと思います。

—霊媒師(笑)。例えば、どんなことをされるのでしょうか。

例えば、広告予算の最適配分を支援するための仕組みづくりなどがそうですね。私たちはWebサイトに人々を集客するために色々な広告を打ちます。最低限のコストで目標を達成するためには、どの広告施策に、いくら配分すればよいか。広告施策は無数にありますから、最適な配分を人手で導き出すのは不可能です。そこで、数理計画法という手法を使って、最適な配分を導き出すツールを構築しました。

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