アイ・ティ・アール(ITR)は2014年2月6日、データウェアハウス(DWH)用RDBMSの市場規模を発表した。DBMSアプライアンスやデータ分析/レポーティング、マイニング市場などの主な動向も公開した。
2012年度における国内DWH用RDBMS市場の売上金額は31億7000万円で、2011年度に比べて55.4%増となる。ITRでは、SAPやマイクロソフトが市場の大幅な成長に寄与していると分析する。2013年度も対前年度比43.8%増と大きな伸びを示す。SAPやマイクロソフトに加え、他のベンダーが市場の成長を後押しする。
2012年度から2017年度までの年平均成長率は20.9%と予測。大量データを分析するニーズは今後も増えることから、高い成長率を保持する。
DWH用DBMSのほかに、RDBMS、DBMSアプライアンス、データ分析/レポーティング、データマイニング、テキストマイニング、ETL/データクレンジング、帳票作成/運用の調査結果も公開した。主なトピックは次の通り。
RDBMS:オラクルが2011年度に続き2012年度もトップを堅持。しかし2013年度はマイクロソフトがオラクルとの差を縮める。
DBMSアプライアンス:2012年度の売上は2011年度に比べて20.2%増となる。オラクルが大きく伸び、2013年度はトップになる見込み。
データ分析/レポーティング:2012年度の売上は2011年度に比べて7.1%と微増する。2013年度は2012年度に比べて9.8%増となる。
データマイニング:2012年度の売上は2011年度に比べて10.9%増となる。IBMが市場の成長を牽引する。2013年度の成長率は鈍化する。
テキストマイニング:2011年度から2013年度にかけての売上は、二ケタ成長を維持する。
ETL/データクレンジング:2012年度の売上は2011年度に比べて14.5%増となる。
帳票作成/運用:企業への導入が一巡したことで、2012年度の売上は2011年度に比べて5.8%増に留まる。
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