野村総合研究所は2014年2月28日、「ユーザー企業のIT活用実態調査(2013年)」の結果を発表した。調査によれば、2014年度の日本企業のIT投資は微減すると見られる。
IT活用のテーマ、新技術の活用状況
IT活用のテーマを尋ねる設問の結果をまとめたのが図6である。多くの企業が重要視するのは、「業務効率化」「業務標準化」「経営管理機能強化」といったテーマ。「事業・サービス創造」については、IT投資に対する考え方で大きく差が出た。
新技術の活用では、オープンソースやクラウドの利用が進んでいる。一方、「SOA」や「アジャイル開発」の導入意向は低い。ただし、「コア・基幹」タイプの企業では、今後、検討すべきと目していることも分かった。
ITがコア技術の企業では、情報システム担当の執行役員を置く傾向
求める人材については、高度な技術を備えた「IT専門人材」と回答する企業が多い。ITを活用した変革をリードする「ゼネラリスト」「プロジェクト推進者」を重視する企業は少なかった。また、人材のキャリアパスがないと回答する企業も半数に上った。
調査では、CIOを誰が務めているかも聞いた。ITをコア技術とする企業では、「情報システム担当役員」がCIOを務める傾向がある。一方、「非コア・非基幹」ではCIOが「いない」という企業が多かった。
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