日立製作所は2014年3月4日、ビッグデータの活用方法を研究する「デンマークビッグデータラボ」をデンマークに設立すると発表した。2014年9月末までに設立する。
ラボは、日立ヨーロッパ社の研究開発組織「ヨーロッパR&Dセンタ」内に置く。日立コンサルティングと協力し、デンマークの主要都市での産官学イニシアティブや、現地機関とのユーザー参加型の協働実証に参加する。取り組みから得た知見を活かし、新たなサービスやコンセプトを構築したり、ビジネスモデルを策定したりする予定。
デンマークは、カーボンニュートラル(二酸化炭素の吸収・排出の均衡)を目指し、環境・エネルギー、トランスポート、ヘルスケアなどの分野でさまざまな取り組みを進める。産官学連携や、ユーザー参加型の実証実験、オープンデータ利用環境の整備など、ビッグデータ利活用に関わる先進的な取り組みも推進している。
日立は、社会イノベーション事業の一環で、デンマーク向けにストレージやコンサルティングなどの事業を展開している。ラボでは、デンマーク政府が注力する、環境・エネルギー、トランスポート、ヘルスケアの各分野から取り組みを開始する予定。