アイ・ティ・アール(ITR)は2014年3月6日、ERPに関する調査結果を発表した。国内のベンダー46社を調査し、市場規模や地域別の導入割合などをまとめた。
2012年度の売上金額は666億5000万円で、前年度比+8.9%だった。SAPの売上増が市場を牽引しているという。しかし、2013年度の売上金額は前年度比+3.6%に留まる。SAPをはじめ、10社が前年度の売上を下回るためだ。同社では、2012年度から2017年度までの年平均成長率は+4.0%になると予測する。
地域別に見た売上金額はどうか。図1を見ると、2011年度から2013年度にかけて海外の売上金額が増えているのが分かる。2011年度は全売上の4.2%だったが、2013年度は8.3%を占める。製造業を中心に海外進出する企業が増えており、海外拠点を早期に立ち上げたいというニーズに対してERPを選ぶ傾向が強いようだ。
国内地域の売上割合は、2011年度から2013年度で大きな変化は見られない。関東は全売上の50%強を占めているが、2011年度から2013年度にかけてシェアは徐々には縮小している。シェアを伸ばしているのは中部/北陸のみで、2011年度の8.7%から2013年度は9.2%に上昇している。