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日本IBM、SAP製SaaS「SuccessFactors」「Business ByDesign」の提供体制を発表
2014年5月19日(月)河原 潤(IT Leaders編集部)
日本IBMは2014年5月19日、SAPジャパンの人材管理クラウドサービス「SuccessFactors」とERPクラウドサービス「SAP Business ByDesign」について、サブスクリプション形式による年間契約でのソリューション提供を4月から開始したことと、その提供体制について発表した。
SuccessFactorsは、SAPが2012年2月に米サクセスファクターズを買収して得た人材管理クラウドサービス(SaaS)である。同サービスは、採用・配置・能力開発・評価・処遇といったタレントマネジメントに強みを持ち、またグローバルでの人材管理などトータルな人事管理機能を提供する。
一方、SAP Business ByDesignは、中規模企業向けにサービス・プロジェクト、会計、販売、ロジスティクス、購買、マーケティング、生産管理、人事、サプライチェーンマネジメントなど多岐にわたる分野を統合的に提供するERPクラウドサービスである。
日本IBMはこれまでにも、SAPオンプレミス型製品のライセンスとそれに付随するサービスを提供してきた。今回あらためて発表されたSuccessFactorsとSAP Business ByDesignの提供は、2013年9月にIBMとSAPの両本社間で締結された、IBMによるSAPクラウドサービスのグローバル再販契約契約に基づくもの。これを受けて、日本においても、2014年4月からIBM経由でのソリューション提供が始まっている。
SuccessFactorsやBusiness ByDesignをサブスクリプション形式で提供するにあたって、日本IBMは、同社のグローバルにおける支援実績やスキル・知見などを生かしたコンサルティングサービスも併せて提供する。また、年4回のアップグレードやモジュール追加に対応するためのアプリケーション保守サービス(一部有料)を用意し、両サービスの安定的な利用をサポートする。同社によると、グローバルでの数百名規模のコンサルタントに加え、今回新たに、日本国内専任組織も始動したという。
また、今後は、IBMの中国デリバリー・センターやグローバル・チームと共同で、日本のユーザー企業向けのサービスを提供していく構えだ。
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