鹿児島銀行は、情報系アプリケーション基盤として利用しているシンクライアントシステムを刷新した。すでに、本店や155ある支店において利用を開始している。構築を担当した日本ユニシスが2014年6月3日に発表した。
鹿児島銀行(本店:鹿児島県鹿児島市)は2007年、セキュリティ強化と利便性向上を目的にシンクライアントを導入。オフィスツールをはじめとする情報系アプリケーションを仮想化し、サーバーに集約した。しかし、この旧システムには利便性の面で改善の余地があった。アプリケーションごとに対応するブラウザのバージョンが異なるため、ユーザーは日々の業務を遂行するために複数のWebブラウザを起動させなければならなかった。
そこで、アプリケーションに応じた適切なブラウザを自動的に起動する機能を搭載する新システムを構築した。複数のサーバーを経由するシステム構成をとることで実現した。このほか、ログインした場所に応じて適切なプリンターを設定する機能により、誤印刷や印刷物の放置といったリスクを防ぐ。タブレットやスマートフォンのほか、汎用OSを搭載しない安価な専用端末から利用できることも新システムの特徴だ。
今回のシステム刷新においては、サーバー仮想化も実施した。約100台あったサーバーを約30台に削減して省スペース化を図った。サーバーの故障リスクや運用負荷、電力使用量の削減効果を期待できるという。
【プロジェクトの概要】 | |
ユーザー名 | 鹿児島銀行 |
業種 | 金融 |
導入システム | シンクライアントシステム |
導入目的 | 利便性の向上、セキュリティ確保、運用の効率化 |
導入時期 | ─ |
主な利用製品 | 「Citrix XenApp」(アプリケーション仮想化)、「Microsoft Hyper-V」(サーバー仮想化) |