内閣官房 情報通信技術(IT)総合戦略室は、政府のIT投資情報を開示するためのダッシュボード・システムを構築。2014年7月4日に利用を開始した。同日、開発を担当した富士通が発表した。
新システムの狙いは、政府によるIT投資を透明化することにより、政府全体を通じた戦略的IT投資管理を実現すること。国民やITベンダー、政府CIO、各府省のCIO、各府省のプロジェクト担当者を想定利用者とし、大きく3つの機能を備える。
第1は、世界最先端IT国家創造宣言が掲げる施策やそれらの進捗状況を一覧表示する機能だ。それぞれの施策への政府による評価も表示する。
第2は、各府省が保有するシステムの数や予算を府省別、情報システム区分別、システムアーキテクチャ分類別などでグラフ表示する機能である。利用者は、直感的なマウス操作で分析軸を変更・分析できる。
加えて、電子行政オープンデータ戦略に基づきデータ取得機能を実装した。新システムで扱う各種施策の状況や統計情報はすべて、CSV形式やWeb API経由でダウンロード可能。データの二次利用を促進することで、異なる分野・領域のデータや他のサービスと組み合わせた新たなアプリケーション創造につなげる構えだ。
今回の新システムは、オープンソースソフトウェアを用いて富士通のIaaSサービス上に構築した。
【プロジェクトの概要】 | |
ユーザー名 | 内閣官房 情報通信技術(IT)総合戦略室 |
業種 | 政府機関 |
導入システム | 情報ダッシュボード |
導入目的 | 政府全体におけるIT投資の高度化・適正化 |
導入時期 | 2014年7月 |
主な利用サービス | 「FUJITSU Cloud IaaS Trusted Public S5」 |