ディーコープは、中核事業である企業間購買支援システムのデータベース基盤を刷新した。性能向上や障害対応の効率化が狙い。日本オラクルが、2014年9月2日に発表した。
ソフトバンクのグループ企業である同社は、買い手企業と売り手企業をマッチングし、見積提案や商談成立までの取引をサポートするサービスをインターネットで提供している。現在、1200社以上がこのサービスを利用しており、取引金額の累計は2兆円を突破した。
事業の根幹を支えるシステム基盤はこれまで、複数のデータベースを導入し運用していた。しかし、利用者数や取引の拡大に伴い、ディスクI/Oの性能低下が発生していた。DBソフトはオラクル製で統一していたものの、ハードウェアはDBごとに異なるベンダー製品を導入していたため、障害発生時における問題の切り分けにも苦慮していた。
そこで同社は、分散していたDBを共通の基盤上に統合することを決めた。新基盤には「Oracle Database Appliance」を採用。性能に加えて、災害・障害時におけるデータ保護やセキュリティ機能を評価した。
ソフトバンク・テクノロジーが構築を支援。新システムは、IDCフロンティアが東京・福岡・福島に設置するデータセンターで稼働させている。
【プロジェクトの概要】 | |
ユーザー名 | ディーコープ |
業種 | インターネットにおける購買支援 |
導入システム | データベース |
導入目的 | 性能向上、障害対応の効率化 |
主な利用製品 | 「Oracle Database Appliance」(DBアプライアンス)、「Oracle Database Enterprise Edition」(DBソフト) |