スマートフォン向けアプリ開発のポケラボは2014年4月、自社が提供するゲームアプリケーションのログデータを一括管理し、分析するための基盤をクラウド上に構築した。データ移行サービスを提供する米FlyDataが、2014年9月29日に発表した。
環境の変化が激しいゲーム業界で勝ち残るには、市場のニーズを的確にとらえた開発戦略と、積極的な販売施策の展開が欠かせない。同社にとって、そのためのデータ分析環境を整備することが競争優位を維持するための必須条件となっていた。
これまでも、「三国INFINITY」や「ソードオブファンタジア」といったゲームのログデータを収集・蓄積してきた。しかし、ゲームごとに個別にデータベース化していたため、タイトル間で利用状況などを比較分析することができなかった。
新システムにより、異なるゲームのログデータを一括管理し、横断的に分析することが可能になる。同社はこれを、マーケティング分析やKPI管理に役立てていく構えだ。
システムを迅速に立ち上げるため、クラウドサービスの利用を選択した。既存DBのSQLをそのまま使えることを評価し、Amazon Redshiftを採用。10億件以上のログデータを、米FlyDataのサービスを利用して移行させた。検証開始から稼働までの期間は約1カ月。
【プロジェクトの概要】 | |
ユーザー名 | ポケラボ |
業種 | スマートフォン向けアプリ開発 |
導入システム | データ分析システム |
導入目的 | 市場ニーズの把握、マーケティング施策の最適化 |
主な利用サービス | 「Amazon Redshift」、「FlyData Autoload」 |