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NEC、AWSでのバッチ処理など自動運用を可能にするソフトを発売

2015年1月29日(木)IT Leaders編集部

NECは2015年1月28日、定型業務を自動運用するためのソフトウェア「WebSAM JobCenter」をAWS(Amazon Web Services)に対応させたと発表した。AWS環境で、オンプレミス環境と同様の自動運用を可能にすることで、サービスの利用コストや運用コストを最適化できるという。

 WebSAM JobCenterは、バッチ処理などの定型業務の運用を自動化するためのソフトウェア。各処理でのジョブ(コンピュータが処理する仕事の単位)やジョブフロー(ジョブ間の実行順序を定義したもの)を管理する。

 最新版の「WebSAM JobCenter R14.1」では、AWSの制御を含む定型業務のジョブフローを、管理画面上の簡単な操作で構築できるようにした。AWS制御用のジョブコンポーネントを用意することで、制御用プログラムの開発が不要になり、ジョブフローの作成/構築作業を最短10分程度に短縮できるという。

 AWS用のジョブコンポーネントは約20種を用意する。具体的には、AWS上の仮想マシンの起動/停止やスペック変更、バックアップデータ作成、クラウドストレージへのファイルのアップロードなどだ。

 WebSAM JobCenter R14.1の利用場面としては、例えば、夜間バッチ処理などの業務時間帯に合わせてAWS上の仮想マシンを起動/停止させることが考えられる。稼働時間帯以外の不要な課金を削減できる。日次/月次などで処理量が異なる定型業務では、それぞれに合わせてスペックを変更して起動することで、最大処理能力の確保を前提とした仮想マシンの稼働が不要になり、コストの最適化を図れることになる。

 業務処理終了後のバックアップ処理開始など、業務の運用手順に合わせて、AWSのバックアップ用サービスの起動を自動化することができる。AWS環境に構築したDR(Disaster Recovery:災害対策)サイトとオンプレミスシステムを同期する際の一連の作業を自動化すれば、手作業によるミスを防止し、維持/管理工数の効率を高められる。

 管理画面も強化した。ICTインフラ管理者/業務アプリケーション開発者/運用オペレータなど、利用者の役割に応じて表示/操作可能な情報を制限したり、利用頻度の高い情報を表示したりといったカスタマイズを可能にした。

 管理画面から、仮想マシンのメンテナンス用コントロールパネルや、ジョブ実行数/滞留数の推移など、ジョブ管理システムの性能に影響を与える情報を俯瞰して把握/分析できるため、障害などでジョブが中断した場合も迅速に原因究明や復旧作業に取り組める。

 WebSAM JobCenter R14.1の価格は32万6400円(税別)から。2015年2月2日から出荷する。今後3年間で2000システムの販売を目指す。
 

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