NECは、グループ内の設計図面や仕様書、部品表などの製品技術情報を一元管理する統合PDM(Product Data Management)システムを構築する。設計資産の効率的な活用や、開発・生産業務におけるグローバルでの変動対応力の強化が狙い。同社が2015年2月16日に発表した。
NECグループにおいては従来、ビジネスユニットごとにハードウェア製品の開発プロセスやコード体系、部品表構造、設計変更といったルールを定義。それに基づきPDMシステムを個別に構築し、運用していた。今回、これらをグループ内で統一する。
新システムによって設計資産の共有を促すことにより、市場状況に応じて臨機応変に生産工場を選択するグローバル最適生産の実現を図る構え。加えて、部門横断での製品開発の迅速化や、BCP対応の強化といった効果を期待する。
新システムの管理対象となるのは、部品が約2400万品目、設計図面・仕様書が約1800万件に上る。設計部品表を工場ごとの生産部品表に変換・蓄積する機能や、部品メーカーやEMS(電子機器の受託生産業者)などの取引先とのデータ共有機能も実装する。
【プロジェクトの概要】 | |
ユーザー名 | NEC |
事業内容 | 製造 |
導入システム | PDM |
導入目的 | 設計資産の効率的な活用、グローバルにおける変動対応力の強化 |
主な利用サービス | 「Obbligato III」(NEC製のPDMソフト) |