日立システムズは2015年2月26日、小規模・多拠点型の施設を対象にした遠隔監視のクラウドサービスを開始すると発表した。そのために、工場などの生産データ分析システムを提供する米OSIsoftと協業。OSIsoftのデータ収集/管理ソフトウェア「PI System」を使ったサービス提供基盤を構築した。
遠隔監視サービスが対象にするのは、店舗やオフィス、倉庫のような小規模/多拠点型施設。将来的には、データセンターや植物工場など複雑な設備を持つ施設などに向けたサポートサービスにもを拡充していく。
そのために今回、日立システムズ独自のクラウド技術を使い、自社のデータセンターにPI Systemを利用したマルチテナント型のクラウド型遠隔統合監視基盤を構築した。PI Systemは、設備や機器の情報を収集/蓄積し、管理上の課題の発見や運用状況の可視化ができるソフトウェア。設備や機器の情報に基づく監視や運用、保守などが可能になる。
日立システムズは同基盤に、情報システム構築、ネットワーク構築、コンタクトセンター、サービス拠点によるオンサイトサポートなどの関連サービスを組み合わせて、設備・IT向けのトータルサポートサービスとして提供。2016年度末までに累計15億円の販売を目指す。
同基盤は、日立グループのスマート情報のIT基盤群である「Intelligent Operations Suite」の1つとしても提供される。