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JAグループ愛知、トヨタ式生産管理を導入し農作業のプロセス改善を支援

2015年3月3日(火)IT Leaders編集部

JAグループ愛知は2015年3月、トヨタ自動車の生産管理手法を応用した農業IT管理システムを県内の組合員農家に展開開始する。まず、JAあいち海部とJAあいち豊田管内の農家4戸に先行導入。2016年に愛知県内全域へ対象を拡大する。

近年、米価の低迷に加えて2018年以降の生産数量目標が廃止されるなど、米生産農家を取り巻く環境が急激に変化している。JAグループ愛知はこうした状況をチャンスに変えるべく、データに基づく米づくりの実現に乗り出した。

新システムは、生産農家が登録する水田の状況や作業実績に基づき日々の作業計画を自動作成。作業者のスマートフォンに配信する機能を備える。これにより、生産農家は作業工数・ミスの低減や資材費削減を図れる。

品種や稲作エリア、肥料条件、天候、作業工数、乾燥条件、収穫量、品質といったデータも収集・蓄積対象とする。JAグループ愛知はこれらを分析することにより、生産農家に対して高品質・低コストの米づくりをより的確に指導できるようになる。分析結果に基づく農地集約化の提案も実施していく。

クラウドサービスを利用して構築した。採用したのは、トヨタメディアサービスがトヨタの生産管理手法や工程改善ノウハウを応用して開発し提供する「豊作計画」。JAグループ愛知に先立ち、愛知県と石川県の米生産農業法人9社が2014年4月に同サービスを導入済み。

なお、今回の取り組みおいてはトヨタ自動車も生産農家支援の一翼を担う。具体的には、資材管理や作業場の整頓など自動車生産のノウハウを生かし、米づくりの現場に作業改善を提案していく。

【プロジェクトの概要】
ユーザー名 JAグループ愛知
事業内容 営農指導、農産物販売
導入システム 農業IT管理システム
導入目的 組合員農家の生産性向上、農業経営指導の強化
主な利用製品 「豊作計画」(トヨタメディアサービス)
関連キーワード

農業 / トヨタ自動車 / 生産管理 / JA / 愛知県 / 名古屋市

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