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アップルとIBM、企業向けiOSアプリに新作8種を追加、合計10業種22アプリに

2015年4月2日(木)河原 潤(IT Leaders編集部)

米アップルは2015年4月2日、米IBMとの提携による、iPhone/iPadで動作するiOSビジネスアプリケーションシリーズ「MobileFirst for iOS Apps」の新しい8つのビジネスアプリの概要を、日本を含む世界各国のWebサイトで公開した。同領域での両社の協業は2014年10月に発表され、12月に最初の10製品を国内で発表している。

製造業向けのRapid Handoverと
小売業向けのOrder Commitの概要

 例えば、製造業向けのRapid Handover(画面3)は、iPadに対応した、工場などの製造現場での情報共有・生産性向上を支援するアプリである。製造装置工場の主任は、全体のワークフローとその進捗を確認したり、現場の情報を直感的な操作で文書化したりでき、シフト制で入れ替わるスタッフと共有できる。生産目標、設備のメンテナンス、スタッフ表などの重要なデータは、作業開始と同時に一目でわかるように表示される。また、iOSに備わる写真や音声入力の機能を用いて、故障設備や安全上の問題を記録することが可能になっている。

画面3:製造業向けのRapid Handoverアプリの操作画面(出典:アップル)
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 また、小売業向けのOrder Commit(画面4)は、iPadに対応した、購買担当者の仕入れ計画・管理を支援するアプリだ。計画した商品ラインナップに応じた仕入れプランの作成を容易に行え、財務目標や販売に関する重要な指標などの情報に、自社オフィスからでも仕入れの出張先からでもアクセスすることが可能になる。また、iPadに搭載されているカメラで商品を撮影し、特徴が類似したものと照合しながら、商品構成を具体化するといった活用もできる。

画面4:小売業向けのOrder Commitアプリの操作画面(出典:アップル)
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 2014年に発表済みのものも含めて、MobileFirst for iOS Appsシリーズの国内価格や提供時期は未定だが、両社の技術・ノウハウが融合したビジネスiOSアプリが10業種にわたって揃ったことは注目に値するだろう。

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