法人向けモバイル関連サービスを提供するコネクトワンは、モバイル端末から社内Webやパブリッククラウドへ接続するためのサービス「DoCAN(土管)」を2015年5月1日に発売する。専用サーバー「CoDoCAN」を社内に設置し、専用ブラウザからDoCANのサービス経由でアクセスすることで、専用線と同等のセキュリティを実現する。2015年4月27日に発表した。
DoCANは、専用ブラウザと専用サーバー、およびクラウドサービスからなるアクセス制御の仕組み。独自のネットワーク経路制御技術とクライアント制御技術により、専用線と同等のセキュリティを、スマートフォンや自宅のPCなどに対し提供する。
専用ブラウザからはDoCANに1度ログインすれば、利用が許可されている各種の業務システムに対しシームレスにアクセスできる。使用頻度が高い接続先のID/パスワードを通信認証に利用することで、DoCANにアクセスための新たなID/パスワードは不要だ。
ネットワーク経路制御では、プロキシとIPをコントロールしている。1つのアクセスポイントから多数の接続先システムとの間に安全なネットワークを確立する。社内ネットワーク上に専用サーバーの「CoDoCAN」を設置するだけで、既存システムへの特別な設定や改修は必要がない。接続先もオンプレミスやクラウドの別を問わない。
クライアント端末制御では、専用ブラウザ起動時に、クライアント端末が持つ不正なアプリケーションやスクリーンショット/印刷機能など、情報漏洩の原因になり得る要素をチェックする。リスクがある場合には、ブラウザを強制終了して接続自体を認めない。文書の作成/編集に対しては、暗号化処理用の専用ソフトを各端末に導入することで対応。編集中の一時ファイルを暗号化するほか、編集終了後は自動的に端末側のファイルを削除する。
DoCANのサービス料金は、同時アクセス時に想定される最大通信量に応じた帯域ライセンスを採用している。ユーザー数や端末数は問わない。30Mbpsの「Type S」から2Gbpsの「Type XL」までの4タイプを用意する。ユーザー数の目安は、Type Sが10〜100人程度、Type XLは1000人以上としている。
具体的な料金は要問い合わせ。