[Sponsored]
OSSの注目技術をベースにポートフォリオ揃え、あらゆるデータのハンドリングを合理化する
2015年6月22日(月)
「IoT(Internet of Things)」の普及が本格化しようとする今、多種多様、そして膨大なデータをビジネスの意思決定に効果的に役立てることは、どの企業にとっても大きなテーマになっている。当セッションには、データの収集~活用に欠かせない製品群を提供するTalendの寺澤慎祐氏が登壇し、企業が「データ駆動型」のビジネスを展開していくための要諦を来場者にアドバイスした。
ビッグデータ時代に突入した現在、多くの企業が、多様なソースから得られる膨大なデータをリアルタイムに分析し、ビジネスの意思決定に役立てたいと考えている。こうした背景下、「Connecting the Data Driven Enterprise(データ駆動企業連携)」をミッションとして掲げ、データを起点に意思決定し最適な一手を打っていく「データドリブン経営」を全面的に支援すべくビジネス展開しているのがTalendだ。データの収集・管理・活用などに必要となる一連の製品を提供している。
セッションで講演した寺澤慎祐氏は、あらためてデータドリブン経営について、「企業や組織が、データを起点にして意思決定を行うことによって、新しいビジネスの価値を創出したり、社会的な貢献を果たしたりすること」と説明した。
その事例の1つとして紹介したのが、米国のある自動車保険会社。保険加入者のすべての自動車にセンサーを取り付け、急ブレーキや急ハンドル、急発進などの運転データを収集・分析することによって、保険料率の設定などに役立てている。これによって、業務の効率化を図ることができただけでなく、交通事故の減少にも貢献できるようになった。
寺澤氏によると、今、米国の企業を中心に、意思決定を支援する情報システムの軸足が、「SoR(Systems of Record)」から「SoE(Systems of Engagement)」へと移りつつあるという。SoRは、ERPやPOSシステムなど従来からある取引記録中心のシステム。これに対して、SoEは、人やモノとのつながりを創出するためのシステムである。ビッグデータの巧みな利活用が焦点となっているのは、主にSoEの領域であり、より顧客や取引先に近いところで、素早く最適な意思決定を図っていくことが競争優位につながるというわけだ。
米国のGEでは、航空機エンジンのタービンや風力発電のプロペラにセンサーを付けてデータを収集・分析することにより、安全確保のための予兆検査や稼働の効率化を実現している。寺澤氏は、「こうしたSoEの構築を支援するための仕組みやテクニックを提供していくことにTalendは力を注ぎます」と強調した。
ビッグデータ活用の重要ポイントは
多様性/リアルタイム性/サイズ
データドリブン経営を実践するには、ビッグデータの効果的な活用がカギを握る。では、ビッグデータを活用するうえで重視しなければならないポイントとは何なのか。巷間よく言われる3つのV、すなわち「Variety(多様性)」「Velocity(リアルタイム性)」「Volume(サイズ)」という特性を念頭に置きつつ、最終的なアクションにつなげていく仕組み作りが欠かせない。「3つのVのなかで、とりわけ重要になるが多様性だ」と寺澤氏。本格的なIoT時代を迎えようとする現在、デバイスレベルに広がる多様なソースからデータを迅速に集約し、活用する必要があるからだ。
Talendは、3つのVに、どのように対応しようとしているのか。まず、最初の多様性に関しては、データ統合基盤製品の最新版「Talend5.6」において800 以上のコンポーネントを提供することによって、さまざまなソースからデータを収集・分析することを可能にしている。寺澤氏によると、こうしたコンポーネントの開発には、4万5000人が参加する同社のコミュニティが重要な役割を担っている。実際にコミュニティが開発にかかわったコンポーネントは7割に及んでいるという。
2つめのリアルタイム性に関しては、各種フォーマットのデータを高速に処理するルーティング・エンジン「Apache Camel」をベースにしたオープンソース(OSS)ツール「Enterprise Service Bass(ESB)」の提供により実現している。同ツールは、軽量メッセージ・プロトコルのMQTTとAMQPに対応しているほか、大規模なデータ分析を高速に処理とするためのフレームワークApache Stormをサポートしており、IoTデータをリアルタイムに処理することが可能になっている。
3つめのサイズに関しては、大規模分散処理フレームワークのHadoopを基盤に、MapReduceやApache Sparkなどの分散処理技術、分散データベースHBASや分散ファイルシステムHDFSといった最新のOSS技術を採用することによって対応。これにより、ユーザーはデータのサイズやボリュームを意識することなしにシステムを利用できる。
このようにTalendは、OSSをはじめとするオープン技術を製品の中核に据えて、データを起点にして人やモノをつなげることを目指している。「オープンソース技術は進化を続けており、これらを中核技術として採用することにより、ユーザーはAPIを利用するだけで、最先端の技術にアクセスできるようになる。ぜひ当社のサイトから無料のツールをダウンロードして使ってみていただきたい」と、寺澤氏は講演の最後を締めくくった。
●お問い合わせ先
Talend株式会社
URL:https://jp.talend.com
TEL:03-6427-6370
E-mail:sales.jp@talend.com
- データ経営の実践事例と支援ソリューションが一堂に集結(2015/06/23)
- オールインワンのデータ活用プラットフォームでデータマネジメントとアナリティクスを一気通貫で支援する(2015/06/22)
- データ駆動型経営の実現に求められるヒトの理解とデータマネジメントエコシステム(2015/06/22)
- 非構造化データの爆発的な増加に備え広域・分散ストレージ基盤の構築を(2015/06/22)
- 「データ・イネーブル」な基盤を確立し現場の戦略的アクションを可能に(2015/06/22)