ITサービス事業者の双日システムズは2015年6月19日、ERP(基幹業務システム)ソフトウェア「GRANDIT」のマネージドサービスを開始したと発表した。Microsoftのクラウドサービス「Azure」上でGRANDITを動作させ、その運用・監視などを代行する。
GRANDITのマネージドサービス「GRANDIT on Azure」では、Microsoft Azure上での運用監視に加え、GRANDITのジョブ管理や作業証拠管理までのサービスを提供する。利用企業のニーズに合わせたERPシステムを構築したうえで、DR(Disaster Recovery:災害対策)環境を構築したりシステムを監視したりといった運用管理を代行する。
新サービスは、オンプレミスで稼働していたGRANDITをAzure上へ移行したプロジェクトの経験に基づいている。具体的には、IT商社のエヌジーシー(NGC)のシステムで、Azureの全自動バックアップ機能によりシステム管理者の負担軽減や、データ保守やセキュリティ管理も向上を実現。これらにより運用費用は約3分の1に削減できたという。
稼働検証や移行経験を基に、クラウド上でリソースを適切に配分したりパラメーターを設定したりする。クラウドを利用することで、開発/テスト環境の確保も容易になることから、システム構築費用を削減できる。実際のデータ処理状況に応じてシステムリソースを変更することで運用費用の削減につなげる。
GRANDIT on Azureの運用監視サービスは月額料金体系で提供する。双日システムズは3年間に100社への導入を目指す。