富士ゼロックスは2015年7月6日、中堅・中小企業を対象に、クラウド型のエンドポイント(末端端末)セキュリティサービスの提供を始めたと発表した。シマンテックのセキュリティサービス「Symantec Endpoint Protection Small Business Edition 2013」を利用し、PCやサーバーなどを脅威から保護する。
新たに開始した「オフィスあんしんセキュリティーサービス」は、セキュリティのための複数の機能をまとめ、その導入から立ち上げ、問い合わせサポート、障害切り分けなどの運用サービスとともに提供するもの。 セキュリティ管理用のサーバーをクラウド上で運用するため、サーバーの設置費用や運用管理などが不要になる。
セキュリティ関連機能としては、ウイルス/スパイウェア対策機能のほか、ファイアウォール、IPS(Intrusion Prevention System:不正侵入検知・防御)、挙動分析、アプリケーション評価などの機能を用意する。
挙動分析では、様々なプログラムの挙動をリアルタイムで監視し、怪しい挙動が発生した時点でブロックする。1400ある不正挙動のパターンと照合する。アプリケーション評価では、シマンテックが収集しているファイルやアプリケーションの情報を基に、利用者や端末への影響度などを踏まえて客観的に評価する。従来の検出技術と連携することで未知の脅威も検出する。
脆弱性の保護では、サイバー攻撃の経路として利用されるアプリケーションの脆弱性に対して、多数の脆弱性対策用シグネチャを利用して不正行為を抑止。Webレピュテーションでは、ユーザーがアクセスするWebサイトの安全性をチェックし、危険なサイトや偽物と判断した場合にはアクセスを遮断する。
オフィスあんしんセキュリティーサービスの料金は、1ライセンス当たり、「通常ライセンス」が5〜25ライセンスの場合で月額330円(税別、以下同様)、101〜250ライセンスの場合は月額250円など。「公共・文教ライセンス」は5〜250ライセンスの場合で月額250円。ライセンス数の契約は5〜100は5ライセンス単位、101〜250は10ライセンス単位、251ライセンス以上は個別対応になる。日本国内で5年間に20万ライセンスの販売を目標にする。