たった一人で組織の情報インフラやシステム環境の面倒を見る、あるいは維持管理をしている「ひとり情シス」。その職務の大変さとは裏腹に、脚光を浴び評価されことは希だ。すべての元凶は、経営者も含めた社員のICTリテラシーの欠如にあるのだが、現状を嘆いてばかりでははじまらない。逆転の発想に思いを巡らせてみる。
経営と情報システムについて語られるケースの多くは、大手企業やグローバル企業についてである。中小企業や零細企業の情報システムが報じられ、話題になるのは、例えば社長が先頭に立ってシステムを構築し何らかの表彰を受けたといった場合に限られるだろう。同様に行政の情報システムの記事も散見されるが、中央官庁に関するものがほとんどであって町村の情報システムについて知る機会は少ない。
しかし、いろいろな活動に参加していると、中小企業や地方の自治体の生々しい実情を相談も含めて聞く機会が少なくない。そんな中で最近聞き、強く印象に残ったのが「ひとり情シス」という言葉だ。たった一人で組織の情報インフラやシステム環境の面倒を見る、あるいは維持管理をしている人たちのことである。
中小・零細企業になると、組織的にシステム部門を置く余裕は資金的にも人材的にもない場合がある。しかし今の時代、情報システムに頼らずに経営をしたり商取引をしたりすることはよほど特殊なケースを除いて不可能だ。そこで生まれるのがひとり情シスである。
それでも評価されるならまだいい。現実には情報システムに関する話のほとんどは、新技術の導入やシステムのユニークさに焦点が当たり、地道な日々の運用や担当者の苦労が話題になることはあまりない。注目されるのはセキュリティ事故やシステム障害が起きた時くらいである。重要なのに、あまり陽の当たらないシステム運用という職務環境、それを担うひとり情シスの悲惨さは、語るまでもなく伝わってくる。
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