独SAP製品の導入・運用支援などを提供するクレスコ・イー・ソリューションは2015年8月20日、「SAP ERP」と米Concur Technologiesの経費精算クラウドサービス「Concur Expense」の間でデータを連携するためのツールを、2015年10月1日から発売すると発表した。SAP ERPへのアドオン開発などを不要にし導入期間の短縮や導入コストの削減を可能にする。
10月に発売する「ConnectPlus for CONCUR Expense」は、SAP ERPとConcur Expenseとを結ぶデータ連携ツール。プログラミングなしに、初期設定作業のみで両システム間のデータを連携する。
「SAP ERP標準機能接続」と「データマッピング/マスター変換」の機能を持つ。前者は、SAP ERPの標準機能を利用して伝票登録やマスターデータを抽出するもの。後者は、Concur Expenseから受信したデータをSAP ERPでの伝票登録に必要なデータへ変換する。
データの暗号化や復号、FTP接続の機能を用意する。両システム間のデータ送受信では、データを暗号化したファイルとして転送できる。マスターデータ変換用のExcelツールも添付する。人事システムとの連携にも対応できる。
今後は、Concur Expenseの導入支援サービスの拡充を予定している。