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NEC、データの傾向を学習する人工知能ソフトウェアを発売

2015年8月24日(月)IT Leaders編集部

NECは2015年8月21日、画像やテキストなどの複雑なデータの傾向を学習する人工知能ソフトウェアを発売したと発表した。少ないリソースで稼働し、サーバー1台から導入できる。同日から出荷を始めている。

 発売した人工知能ソフトウェアは、「NEC Advanced Analytics - RAPID機械学習 V1.1」。事前に手本となるデータを読み込むことで、データの傾向を学習する。カメラ画像から不審者を自動で検出するといった用途の「画像解析版」と、求職者の適性にあった求人企業の紹介などに向けた「人材マッチング版」の2種類を用意する。

 画像解析版は、カメラで撮影した画像を学習することで、検出したいシーンを判別/検知し、監視管理者の負担軽減を図る。交通や店舗内の監視、工場の検品などに利用できる。

 人材マッチング版は、エントリーシートや企業の人事データなどから、求職者と求人企業の関係性を学習し、求職者と求人企業のそれぞれに最適な人材や企業を探索する。人材仲介業や、企業内の人材配置/組織改正、大学の中退者予測などに利用できる。

 いずれも、画像認識やデータ関連性を分析する人工知能技術の1つ「ディープラーニング技術」を使用している。手本となるデータから着眼点を自動で設定し、データの分類や検知、推薦などを判断できる。データの傾向が変化し、着眼点を再設定する場合でも、新たな手本データを追加すれば、変化を学習するため、データの判断精度を容易に高められる。

 メモリーに読み込むデータ量を圧縮することで、少ないリソースで高速にデータを分析できるようにした。機械学習システムを1台のサーバーで導入でき、データ分析の業務への適用を容易にした。

 NEC Advanced Analytics - RAPID機械学習 V1.1の価格は、画像解析版が初年度年間530万円(税別、以下同様)から、人材マッチング版が同560万円から。

 検証評価用に短期利用ライセンスを用意する。実業務で利用・蓄積しているデータを使って、予測精度や社内環境への導入方法などを検証できる。検証評価版が1カ月で110万円から。運用規模に応じた年間利用ライセンスも用意する。

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