ニフティは2015年9月16日、同社のパブリッククラウドサービス(IaaS)「ニフティクラウド」で、米国東海岸エリアに初の海外リージョンとなる「北米リージョン」を開設した。同サービスのメインユーザー層である中堅・中小企業のグローバルビジネスのITインフラを支える。
ニフティクラウドの北米リージョンは、国内の既設リージョン(東日本、西日本)と同様、ユーザーはコントロールパネルから北米リージョンを選択するだけで利用を始められる。利用料金は国内リージョンに準じ、ネットワーク転送料は15円/GBからとなっている。また、エントリー向けの共有サーバープラン「Type-e」に7種類のサーバータイプを追加しラインアップも拡充された。ユーザーは、高スペックプランの「Type-h」を含め全43種類のサーバータイプを、北米が加わった全リージョンで選択できるようになっている。
図1:ニフティクラウドの提供リージョン(出典:ニフティ)以前よりニフティは、クララオンラインと共同で、中国でパブリッククラウドサービス「鴻図雲(ホンツーユン)」を提供してきた。主力サービスであるニフティクラウドの北米リージョン開設は、「『北米でも日本国内と変わらないサービス水準でニフティクラウドを利用したい』という顧客の声にこたえるものだ」(ニフティ)という。
ここ数年、海外の大手データセンター/クラウドサービス事業者が相次いで「日本リージョン」や「東京リージョン」「西日本リージョン」を開設している。ユーザーにとっては歓迎すべき動きだが、ネットワークの速度やレイテンシーの問題、契約・設定時の言語の壁といった面で“地の利”があった国内の事業者にとっては脅威でもある。
日本の事業者でも、大手キャリアなどの大規模なデータセンターは海外リージョンを置くが、中堅・中小企業をメインターゲットにしたリーズナブルなサービスの場合、リージョンは国内にほぼ限られる。今回のニフティクラウドのような、低価格プランも用意する国内事業者の海外リージョン展開は、グローバルでのITインフラ調達に悩む中堅・中小企業にとって朗報と言えそうだ。
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