米F5 Networksの日本法人は2015年10月7日、同社のADC(Application Delivery Controller)製品「BIG-IP」のためのシステムソフトウェアの最新版を正式に提供し始めた発表した。クラウド対応の強化などにより、ハイブリッドクラウド環境におけるアプリケーションデリバリー性能を高めた。
F5 Networksの「BIG-IP」は、ネットワーク管理者がアプリケーションの応答速度の速度や、セキュリティ、可用性を確保する際に必要な機能を提供する。最新のシステムソフトウェア「BIG-IP 12.0」では、ハイブリッドクラウド環境に対応するために、クラウドや、セキュリティへの対応強化や、HTTP/2への正式対応を図っている。
クラウド関連では、新たにMicrosoft Azureに対応した。仮想アプライアンスモジュールを利用することで、オンプレミスと同等のアプリケーションサービスをクラウドに組み込めるようにした。オンプレミスと統合した認証や、ハイブリッド環境でのアプリケーション配信の最適化などが可能になる。
セキュリティについては、SSO(Single Sign On:シングルサインオン)、DDoS攻撃防御、SSL(Secure Socket Layer)の各機能を拡張した。SSOでは、従来のAD、LDAP、RADIUSといった認証基盤との連携機能に加え、SAML対応を強化し、SSOが利用できるアプリケーションを拡充した。Outlookなどのリッチクライアント、Office 365などWebブラウザを使用しないアプリケーション、Cisco WebExなどのマルチバリューアトリビュートが必要なアプリケーションである。
DDoS攻撃の防御では、対応可能な攻撃手法を拡大し、100種類以上の攻撃を防御する。SSLでは、SSL処理のオフローディング性能を高めるために、ソフトウェアとハードウェアを独自に開発した。管理性を高め、SSL機能をアプリケーションサービスとして集約できる。ECC(楕円曲線暗号)やCamelliaといった新たな暗号にも対応した。
HTTP/2の対応は今回、正式にリリースした。HTTP/2へ移行できるようにすることで、標準に準拠した状態で、Webアプリケーションの機能向上が図れる。
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