報告書や提案書など様々なドキュメント類を適切かつセキュアに管理しながらも、情報の活用を促す−−。普通に考えれば、これらは両立困難な、やっかいな問題だ。例えばセキュリティを強化しようとすればするほど、オフィス文書にせよ電子メールにせよ利活用が面倒になるのは、直感的にも明らかだろう。こうした認識に対し、そうではない。両立できる」と主張するIT企業がある。
ドキュメント類のセキュアな管理と情報活用は両立できると主張するのは、AvePointという米国のソリューションベンダーである。米MicrosoftのSharePointやOffice、Office365を使いやすくするツール群を提供する。日本ではあまり馴染みがないが、北米を中心に1万4000社、300万ユーザーにサービスを提供しているという。同社の主張の根拠はどこにあるのか。来日した同社の共同CEO兼共同創業者であるTianyi Jiang氏に話を聞いた。(聞き手は田口 潤=IT Leaders編集部)
米AvePointの共同CEO兼共同創業者であるTianyi Jiang氏−−AvePointは、一言で言えば何の会社だと言えばいいか。つまりどんな価値を提供する会社か?
企業コンテンツ管理(ECM:Enterprise Contents Management)と呼ばれるソフトウェア分野がある。これを破壊的に変革するソリューションを提供するのが当社だ。従来型のレガシーなECMを欧米では多くの企業が導入したが、ユーザーに利用されることはあまりなかった。コンテンツや情報を専用のソフトウェアで管理するため、ユーザーが情報を登録するのも利用するのも煩雑だったからだ。結果、ECMが管理するドキュメントは全体の30%程度に留まってしまった。
これに対して我々は、MicrosoftのSharePointとMS OfficeやOffice365に焦点を合わせて、情報の管理やガバナンス、セキュリティ、活用を支援するソリューションを提供する。ユーザーは慣れ親しんだSharePointとOfficeを使い続ける中で情報を自然に整理し、管理可能にし、セキュリティを確保できる。
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