ACCESSの米国子会社であるIP Infusionは、ネットワークオペレーティングシステム(ネットワークOS)「OcNOS(オクノス)」の提供を開始した。データセンター事業者などが増大するネットワークに最適なシステムを低コストで構築するためのネットワークOSで、世界市場に向けての提供開始となる。
OcNOSは、モジュール型のマルチタスク・ネットワークOS。データセンター事業者やデータセンターを保有する企業などが、増大する自社ネットワーク要件に応じた最適なソフトやハードを選択し、短期間でシステムを構築するためのネットワークOSとなっている。
汎用のハードウェアを用いて堅牢かつ拡張性が高いネットワークソリューションを構築できるとしており、SDN(Software-Defined Networking)を採用する際にも短期間・低コストでの新サービスの実装を可能にする。
米Facebookが立ち上げた、ハードやインフラのオープンソース化を目指す団体「Open Compute Project(OCP)」の仕様に準拠しており、大規模ネットワークで使用されるパケット転送技術「MPLS(Multi-Protocol Label Switching)」などにも対応した。ACCESSによると、OCPに準拠したMPLS対応のネットワークOSとしては業界初になる。
また、IP Infusionは2015年4月に、米Dellと再販契約を結んでいる。両社はセキュアな接続環境で統合運用を可能とする、拡張性が高いデータセンタースイッチング、企業向けLayer2/Layer3スイッチ、MPLSベースのネットワーク化層化ソリューションの開発に取り組んできた。今回、デルのオープンネットワーキングシステム「S6000」シリーズ上で動作するネットワークOSとして、デルがグローバルで販売することになった。