サトーホールディングスの子会社でソフトウェア開発会社の米SATO Global Solutions(SGS)は米Intelと連携し、小売業を対象に、データを活用して様々な業務の効率改善を図れるIoT(Internet of Things:モノのインターネット)製品を開発したと発表した。2016年第2四半期中に欧米市場から提供開始する。
開発した製品は、在庫管理の効率化や生産性の向上、コスト削減、売上拡大といった課題に取り組み、小売業のROI(投資利益率)を高めることを支援する。IoT(Internet of Things:モノのインターネット)を活用して店舗のレイアウト、セルフチェックアウト、在庫管理の効率化を図る。在庫管理は、ほぼ100%の精度で行えるとしている。
同製品の基盤は、個々の商品情報を読み取るRFIDリーダーと、インテルリテールセンサープラットフォーム、ゲートウェイ、クラウドプラットフォーム、ビッグデータ分析を統合し、在庫や来店客の行動に関するデータの収集、蓄積、分析を行う。
ほぼリアルタイムの在庫状況と顧客データを紐付けることで、例えば個々の顧客に最適なサービスを提案したり、在庫過多になっている商品を上客に特別価格で提供したり、ソーシャルメディア上のトレンドに基づいて店舗内のデジタルサイネージで販促することなどが将来的に可能になるという。