ITホールディングスグループのTISは2016年2月24日、グローバルにカード決済基盤を提供する米i2cと、決済サービスの提供に関して業務提携した。両社は、プリペイドカード決済事業の立ち上げを支援サービスを提供していく。
TISとi2cは、国内のプリペイド事業者向けにi2cのSaaS(Software as a Service)型カード決済基盤を展開していくことで合意した。
TISは、i2cの決済基盤を自社のリテール決済サービス群「PAYCIERGE」傘下のサービスとして位置付ける。これを、早期にプリペイドカード事業を立ち上げたい企業や、プリペイド事業の運用コストを抑えたい企業、海外進出を計画しているアウトバウンド事業者などを中心に提供していくとしている。
i2cのSaaS型カード決済基盤は、中欧、中東、アフリカ、ASEANなど世界約220カ国のカードホルダーに対して、プリペイドやクレジット、デビッドといった様々な種類の決済を提供する。24時間世界中のどの時間帯にも対応し、SLA(Service Lebel Agreement:サービス品質保証)は99.99%となっている。
各カードプログラムの商品性をパラメーターで設定することで、個別のシステム開発を行わずに早期にカード事業を展開できる。標準パラメーター設定をコピーすることにより、同種のカードプログラムを容易に構築できるため、開発期間の短縮を図れる。カード発行機能以外にもキャンペーンやクーポンの設定、加盟店管理、請求・精算管理、データ分析、マーケティングなどの機能を備えている。
TISは今後、ASEAN地域でもプリペイドを始めとした決済サービスを合わせて展開し、2020年までに国内外合わせて50社への導入を目標にする。