[新製品・サービス]

暗号化通信を検査しても高速パフォーマンス維持─チェック・ポイント

2016年2月26日(金)IT Leaders編集部

チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは2016年2月25日、大規模システムやデータセンターを対象としたセキュリティアプライアンス製品の新バージョン「15000アプライアンス・シリーズ」および「23000アプライアンス・シリーズ」を発表した。新製品は、複数のセキュリティ対策機能を統合的に提供するほか、増加傾向にある暗号化データの検査を高速に行うことが可能となっている。

 チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズの新アプライアンスは、ファイアウォール、IPS(侵入防止システム)、アンチボット、アンチウィルス、アプリケーション制御、URLフィルタリングの各機能を統合的に提供する。特に今回、「Check Point SandBlast」のサンドボックス技術が統合され、「最先端の保護性能を提供できるようになった」(ピーター・ハレット日本法人社長)としている。

 Google ChromeやMozilla Firefoxといった高いシェアを持つブラウザーが「Https Everywhere」を謳い「HTTPS」を全面採用するなど、暗号化通信が急増する一方で、セキュリティ対策の現場では、暗号化されたデータを開封して検査するために、パフォーマンスが低下する傾向が強まっている。

 この状況を受けてチェック・ポイントは、新アプライアンスを暗号化通信の検査に最適化させた。これにより、すべての暗号化通信を検査しても、高速なパフォーマンスを維持できるようになったとしている。

 将来の拡張を見据え、チェックポイントのすべてのアプライアンス整品で利用可能な40Gの拡張カードを用意、近くアクセラレーション・カードも販売する予定だ。

 新ラインナップは、ハイエンドエンタープライズ製品の「15000シリーズ」から「15400」「15600」、データセンター向け「23000シリーズ」から「23500」「23800」の計4製品。チェックポイントがアプライアンス整品のセキュリティ性能を示す指標として使用している「Security Power Unit(SPU)」の各製品の値は、それぞれ2600SPU、3850SPU、4900SPU、6200SPU。

 価格は、15000シリーズが744万円から、23000シリーズが1733万円から(いずれも税別)。

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