Coltテクノロジーサービス(旧KVH)は2016年2月29日、日本取引所グループ(JPX)のコロケーションサービス「JPXコロ(OPEN)」を利用している企業が「JPXコロ(all)」へ移行するための支援を行う「Colt OSE次期J-GATE移行サービス」の提供を開始すると発表した。
提供終了を予定している「JPXコロ(OPEN)」から大阪取引所のデリバティブ取引を行っている企業は、「JPXコロ(all)」ファシリティへの移行が必要になる。「Colt OSE次期J-GATE移行サービス」は、同移行プロセスを支援、簡素化するためのものだ。
移行サービスは、コロケーションサービス、低遅延マーケットデータフィード、プロジェクト管理をともなうネットワークコネクティビティサービスを組み合わせて提供する。具体的には、JPXコロ(all)ファシリティ内におけるMarketPrizmコロケーション、既存ハードウェアの移行、新規ハードウェアの購入、次期J-GATEとデータセンター内に設置されているブローカーやベンダーとの接続、MarketPrizm低遅延マーケットデータフィード(ノーマライズ形式またはRaw形式)を提供する。
また、Coltは東京証券取引所のJPX arrowheadとそのほかの取引所および日本国内のコロケーションファシリティとの間を接続する既存の1Gbpsネットワークを、10Gbpsにアップグレードする予定だ。これにより、高帯域のマーケットデータ、特にTSE FLEXの広帯域配信とOSE ITCHによる配信をサポートする。
同移行サービスに加え、アット東京内のプレミアムコロケーションサービス経由でサードパーティのデータセンターからarrowheadへの接続を選択することも可能となっている。
JPXによる次期J-GATE取引システムと統合コロケーションサービスの提供開始は、2016年7月19日に予定されている。