富士通は2016年3月30日、デジタルビジネス基盤「FUJITSU Digital Business Platform MetaArc」に対応した金融関連製品群を「Finplex」として新たに体系化し、順次提供を開始すると発表した。また同製品群の一部として、様々な金融サービスで共通的に活用できるAPI（Application Programming Interface）を提供する。
「Finplex」は、富士通の金融関連製品群の新体系の名称。同社が持つ、金融機関および金融サービスに関わるSaaS（Software as a Service）、PaaS（Platform as a Service）、ソリューションパッケージ、アプリケーション基盤を体系化し、「MetaArc」上から提供する。MetaArcは、クラウドやビッグデータをはじめ、IoT（Internet of Things：モノのインターネット）、モバイル、AI（Artificial Intelligence）などの技術を融合させた、富士通のデジタルビジネス基盤である。
Finplexでは、金融機関の業務やサービスに共通的に使用される様々なAPIを提供する。様々なAPIを組合せたり、PoC（Proof of Concept）、PoB（Proof of Business）を素早く実施したりしながら、Fintech企業や異業種企業と連携したサービスを開発し、低コストで容易に提供できるようにする。
サービスは、MetaArc上からSaaSやPaaS、ソリューションパッケージ、アプリケーション基盤として提供される。ユーザーはビジネスの方針や事業計画、予算、製品・サービスの提供開始時期などに合わせた製品を選択し、少ないシステム開発で、迅速に業務プロセスの効率化を図ったり、新たなサービスを提供することが可能になる。
MetaArc上のクラウドシステムと、オンプレミスの既存システムを連携させ、ハイブリッド運用することもできる。例えばSoR（Systems of Record）領域はオンプレミスの既存システムで運用しながら、SoE（Systems of Engagement）領域はFinplexでMetaArc上に構築し、それぞれをシームレスに連携させながら効率良く統合運用することも可能だ。
