PwCコンサルティングは2016年4月28日、銀行を対象にしたデジタルバンキングに関する新サービスを開始した。金融業界に特化したソフトウェア製品の開発・導入支援を行うトルコVeriPark、および日本マイクロソフトと連携して提供する。
新サービスは、銀行業界を対象に、顧客獲得・維持、サービスチャネルのデジタル化に向けたコンサルティングから導入・定着まで一貫したサービスを提供する。
PwCコンサルティングは、VeriPark製品を活用した営業力強化、業務効率化、デジタル化などのコンサルティングを行う。VeriParkは、銀行業務を支援するソフトウェアと技術的サポートを提供する。日本マイクロソフトは、「Microsoft Dynamics CRM」の最新バージョンおよび技術的サポートを提供する。
VeriParkの提供する金融向けソフトは、Dynamics CRM上のISV(独立系ソフトウェアベンダー)製品となっており、「顧客獲得・維持、クロスセル・アップセル支援」「銀行業務のオムニチャネル化支援」「支店業務のデジタル化・自動化支援」「ローン業務支援」に関連した各業務をカバーするソフトを用意した。
顧客獲得・維持、クロスセル・アップセル支援では、「VeriTouch」を活用して営業案件、折衝履歴を含めた顧客情報の管理機能、顧客に提案可能な商品や次のアクションの通知といった営業支援機能を提供する。リテールバンキング、コーポレートバンキング、ウエルスマネジメント、プライベートバンキング業務が対象となる。
銀行業務のオムニチャネル化支援については、「VeriChannel」を活用することにより、オンラインバンキング、モバイルバンキング、キオスク端末によるセルフサービスバンキング機能を提供する。
支店業務のデジタル化・自動化支援では、「VeriBranch」により支店窓口での引出、預入、支払、送金などの各種取引機能およびペーパーレスでの文書管理機能を提供する。また、対応中の顧客に提案可能な商品を通知し、支店窓口でのクロスセル・アップセルを支援する。
ローン業務支援では、「VeriLoan」を組み合わせ、ローン業務で必要なペーパーワークやマニュアル処理を削減するとともに、事前定義ルールに基づくスコアリングや、支払プランの作成、商品管理の機能を提供する。
PwCコンサルティングは今後、日本マイクロソフトおよびVeriParkと協力し、銀行業界向けにセミナーを開催するなど、共同マーケティング活動を展開していく予定だとしている。