米IBMは2016年6月7日(現地時間)、OSS(Open Source Software)の分散処理基盤「Apache Spark」向けの開発環境である「Data Science Experience」をクラウドサービスとして提供すると発表した。高性能なアナリティクスをほぼリアルタイムで実行するための開発環境を提供し、ビッグデータの迅速かつ容易な分析を支援する。
「Data Science Experience」は、インテリジェントなアプリケーションをより簡単・迅速に開発できるように支援する。データサイエンティストが、データへのアクセスと取り込みを行い、知見に基づくモデルを開発者へ提供できるようにする。
同製品は、IBMのクラウド基盤である「Bluemix」上で利用可能だ。250のデータセット、OSS(Open Source Software)のツール、およびコラボレーション可能なワークスペースを用意している。
データサイエンティストは、IBMが提供するコンテンツ、データ、モデルや、OSSのリソース、機械学習基盤の「H2O.ai」、統計解析向けのプログラミング言語「R」の統合開発環境である「RStudio」、データ分析向けのコーディングツール「Jupyter Notebook」などのソフトウェアを、セキュリティで保護された単一の環境内のApache Spark上に統合できる。