電通国際情報サービス(ISID)は2016年9月20日、製造業や社会インフラ領域におけるIoT(Internet of Things)事業強化のため、IoTゲートウェイサービス事業を展開するXSHELLと資本・業務提携したと発表した。
XSHELLは、IoT(Internet of Things)機器に搭載される組み込みソフトウェアに加え、ネットワークやクラウドに関する技術とノウハウを有するベンチャー企業だ。さまざまなセンサーからデータを収集しクラウドに送信したり、個々のセンサー・デバイスを運用する機能である、「IoTゲートウェイ」の開発に必要な各種機能を備えたPaaS(Platform as a Service)「isaax(アイザックス)」を開発・提供している。
isaaxを活用することで、開発作業を数ステップで実行できるようになり、導入コストを25分の1(XSHELLが開発を実施した個別プロジェクトの実績に基づく数値。以下同様)に削減、期間を6分の1に短縮できる。また、同時に複数台のデバイスをクラウドサービスから一元的に管理する機能を備えており、デバイスの状態管理やプログラムのアップデートを一括して実施できるため、IoT機器の保守・運用性を向上できる。
ISIDは、提携を通じて、同社の持つ製品や知見とXSHELLの技術・サービスを組み合わせることにより、製造業や社会インフラ領域で、業務用車両の走行管理(フリートマネジメント)や、オフィスビル設備のセンシング・最適化などの新しい仕組みとサービスの確立を支援していくとしている。