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IIJとA10、プロキシーサーバーの負荷分散自動化を共同開発しOffice 365の利用を支援

2016年11月22日(火)IT Leaders編集部

インターネットイニシアティブ(IIJ)とA10ネットワークス(A10)は2016年11月21日、プロキシーサーバーのルーティングを自動化する製品を共同開発し、第1弾として、「Microsoft Office 365」のスムーズな利用環境を構築する「IIJクラウドプロキシ設定自動化ソリューション for Office 365」の提供を開始した。

 「IIJクラウドプロキシ設定自動化ソリューション for Office 365」は、A10のアプリケーションサービスゲートウェイ機器「A10 Thunder」シリーズのクラウドプロキシー機能を活用し、Office 365への通信経路を自動制御することで、運用の負荷軽減やプロキシーサーバの負荷分散を可能にする。「IIJクラウドエクスチェンジサービス for Microsoft」と組み合わせることで、Office 365への通信を自動的に閉域網接続に振り分けられるようになり、より安全性に優れ、安定した通信環境でOffice 365を利用可能になる。

 具体的には、Office 365のアドレス情報の更新時に、APIを活用した機能を使って煩雑な更新作業を自動化でき、運用負荷を軽減可能だ。

 Office 365への通信は既存のプロキシーサーバを迂回し、別のプロキシーサーバに振り分けるなど、通信の経路制御を自動で行う。Office 365によるネットワークの負荷を抑えることで、性能の低下を防ぐとともに、設備投資コストの削減も図れる。通信経路は自動で制御されるため、端末側の設定や通信経路の変更作業も不要になる。

 IIJとA10は今後、同製品の適用範囲をOffice 365以外のSaaSアプリケーションにも拡大し、生産性向上のための製品を、継続して開発・提供していくとしている。

 IIJクラウドエクスチェンジサービス for Microsoftは、「Microsoft Azure」の閉域網接続サービス「ExpressRoute」を利用し、Azureとユーザーのオンプレミス環境を接続するサービスである。なお、ExpressRouteを用いた接続を使ってOffice 365を利用するには、マイクロソフトによる事前確認を実施し、ExpressRouteによる有効性を確認することが必要になる。

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